溺愛協奏曲
・・・・で、今はお昼休み




中庭のベンチに座り学食の惣菜パンを買い込み蓮と涼くん、拓巳くん




そして玲奈ちゃんとお昼を食べています




玲奈ちゃんはお母さんが作る愛情弁当を頬張りあたしは蓮たちが買い込んだ



パンをぱくつく



目の前の玲奈ちゃんの存在に驚いて見た瞬間幻かと思ったけどそうじゃなかったみたい



よほどリハビリを頑張ったのか松葉杖なしでゆっくりだけどきちんと自分の足で



歩いている玲奈ちゃんにこれまたびっくり



なんでも、あたしと一緒の学校に行きたくて勉強もリハビリも相当頑張ったみたい



びっくりさせたくて蓮たちにも内緒にしていたとか・・・



「編入試験難しかったけどなんとか莉子ちゃんたちと一緒の学校に行けて


本当によかった~でもせっかく頑張って学校に来たのに莉子ちゃんいないし



ま~た蓮兄といちゃいちゃして遅れたんでしょ~ほどほどにしないと蓮兄も



莉子ちゃんも進級できないよ」



とほほ・・・玲奈ちゃんのいうとおりです



でもあたし遅刻は初めてなんだけどな




そんなことを思って真っ赤になって俯くあたしに涼くんの天の声が響く



「おそらく寝起きの悪い蓮に手こずって遅れたってとこなんでしょ


玲奈ちゃんの言うとおりちゃんと学校に来ないといくら成績が



良くても駄目だって言ったよね~蓮」




お腹がふくれて眠くなったのかベンチに寝そべる蓮に涼くんが大きな声で叫ぶ



呆れたように見つめる涼くんに拓巳くんが焼きそばパンを頬張りながらぼそっと呟く




「蓮って出席日数はやばいんだけど成績だけはいいからたいがいのことは目を

つむってもらってんだよね、これでも学年一位だし・・・・」



が・・・・学年一位?!



まったく勉強してるとこ見たことないんですけど・・・!



「ちなみに全国模試も蓮兄、一位だよ」



玲奈ちゃんの一言に開いた口が塞がらなかった


















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