溺愛協奏曲
「れ・・・・玲奈ちゃん」




「玲奈・・・」





時間にすると数分のことだと思う



でもこの時のあたしは随分長い時間立ちつくしていたかのように感じた



ふと我に返ったのは玲奈ちゃんの言葉が耳に入ってきたから・・・




「そんなに驚いて皆なんか変だよ、莉子ちゃんも今日様子が変だったし

あたしになんか隠して「・・・・・若っ!」」




玲奈ちゃんの言葉を遮って組員さんがリビングに入ってきた



たぶんこの後の組員さんが言うであろう言葉に玲奈ちゃんが動揺するのを




分かっていながら固唾をのんで見つめていた




「若・・・・大関組の若がいらしてますが・・・・「ここに通せ」」




「・・・・・・・!?」




「玲奈、勝手なことをして悪い・・・


だがそろそろケリを付ける時がきたんじゃねえかと思って龍斗呼んだんだ



まあ、逢いたいって言ってきたのはあいつからだけどな・・・莉子にメールが



来てたぶん龍斗は玲奈のことで話があって自分に連絡くれたんじゃないかって・・・な」




「莉子ちゃん・・・・」






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