溺愛協奏曲
「いや・・・あのね、こんなにひらひらしててスカートもこんなに短い

なんて思ってもいなくて・・・・あたしメイド服手直ししたけどこんなに


スカート短かったっけ?なんて思ってたりして「一年のクラスに凄い綺麗な


色っぽいメイドさんが居るって噂になってたの知ってっか?」



え・・・・色っぽい?



綺麗なメイドさん?



一瞬嫌な予感が駆け巡る




それってもしや・・・・




「莉子・・・お前だよ」



あたしが目を丸くして驚いているとふいに強く抱きしめられた



蓮の甘い香水の匂いが鼻をかすめる




抱きしめられて暖かい蓮の体温を感じて甘い香水の香りに包まれると




どきどきと波打つ心臓の音を聞きながらしばし酔いしれていた




「普段はすっぴんなのに今日は化粧までしてるし・・・・スカートは信じらんねえ


位短いし・・・まったくありえねえつうの!そんなに足出したら冷えるだろうが!」



「ぶっ・・・蓮ってお父さんみたい・・」



「あ?なんだと?もう一回言ってみろ、誰がお父さんだ!いいから早く


制服に着替えろ!もう、俺以外の男の前でその服着るんじゃねえぞ



分かったな?」



「うん・・・わかった、ごめんね蓮・・似合わなすぎて呆れちゃったよね」



がっくり項垂れるあたしに蓮の顔が間近に迫ってきて額と額をこつんとつけられた











< 290 / 423 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop