溺愛協奏曲
「あれ?玲奈ちゃんはもう終わりなの?」




「うん、あたしの分は全て終了~莉子ちゃん蓮兄が終わるまで他のクラス回って

見ようよ!たぶん涼くんと拓巳くんもいると思うし・・・いいでしょ蓮兄」



「ああ、いいぞ・・・終わる頃にまた来い」



手を振ってエプロン姿の蓮と別れて別行動



にこやかに笑って手を振るエプロン姿の蓮は眩しいくらいかっこいい




たぶん、この後女の子で一杯になるんだろうな・・・・なんてことは誰もが予測のつくこと



嫉妬心に蓋をして手を振るけれど・・・




あたし、いつもどおりに笑えてる?ひきつってないかな?




そんなことを考えながら教室を後にする




せっかく蓮があたしの為に代わってくれたんだもん



我慢しなくちゃ・・・・心の中で言い聞かせるようにして足早に歩いた




他のクラスではお化け屋敷とか焼きそばの屋台とかさまざまな催し物をしている




統合されて初めての文化祭ということもあって予想以上の人が押し寄せたようで



玲奈ちゃんとあたしは人の多さにびっくりしていた




とりあえず喉が渇いたので三年生の教室で売っていたアイスクリームを食べることに・・・




外のベンチに座ると待っていたかのように玲奈ちゃんが聞いてきた




まあ・・・・聞かれるなっては思ってたけど・・ね








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