溺愛協奏曲
「蓮がとてもお世話になったようだけど、もう関わり合いにならないでほしいの


高遠莉子さん?」



「えっ・・・・」



いつの間にか目に前にはピンクスーツの彼女・・・なんか威圧感が凄い



「ついこの間あたし達婚約したの、だからあなたには申し訳ないけど


蓮はもう私のもの・・・・だから蓮のことはもうほっといて欲しいの



だから「もう、行くぞ!!遅れる・・」




蓮は彼女の言葉を遮るように呟くと二人で車へと乗り込んだ



エスコートする蓮はスーツ姿で・・・・見惚れるほど格好よくて



あたしはその場に立ち尽くして走り去る車が見えなくなるまで見つめていた



婚約・・・・?えっ・・・婚約って何?




その人は蓮の・・・・・




蓮の・・・未来の奥様ってこと?



どうして?なんで突然?




わかんないよ・・・あたし、こんなに蓮のこと好きになっちゃったのに




蓮で心の中一杯で・・・どうしようもないくらい好きになっちゃったのに・・・・




知らず知らずのうちに涙があとからあとから溢れて止まらなかった




その後どうやって帰ってきたのか分からないけど気が付いたら公園のベンチに座っていた




ここ・・・蓮と初めて会った公園だ



無意識にここに来て居た自分に呆れてまた涙が溢れた





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