溺愛協奏曲
第30章
自宅に帰ったあたしは何もする気がなくて着替えをするとベットに



潜り込みただひたすら泣いた




幸いお父さんも仕事で遅かったのでよかったと思った



だって、こんなあたし見たら絶対心配するし・・・・




涙ってこんなにあるんだって位泣いて、あまりにも泣いたもんだから



眼は真っ赤に腫れて酷い有様だったので学校は行けないなって思った




みんな心配するかな



携帯の電源は切ったままなので連絡は誰からもこない




そういえば少しお腹すいたかな




帰って晩御飯も食べないまま寝ちゃったし・・・・



あんまりがっつり食べる気分ではなかったので冷蔵庫にあったゼリーを食べる



これだけでお腹がいっぱいになって再びベットに潜り込んだ




どうしよう



頭のなかに二人の姿が焼きついて離れない




蓮のあたしを見つめる射抜くような眼が忘れられない




蓮は・・・・あの人と一緒で幸せなの?




溢れる涙は止まらなくて問いかけても答えは出なくて淋しさばかりが募っていく




「蓮のいない世界がこんなに寂しいなんて・・・・あたし・・知らなかった」





部屋にあたしの声だけが響いて淋しい夜が過ぎて行った





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