溺愛協奏曲
「今日は本当にありがとう!うちのばあさんが迷惑かけちまって・・・・」
「いいえ、そんな、もうおかまいなく・・・」
電話をすると、たぶんこのおばあさんの旦那様であろうおじいさんが電話に出た
何度も恐縮して謝ってきて車で迎えにきてくれて・・・・
見たところ70代位のおじいさんがワゴン車を自ら運転してお迎えに来た
でも、あたしを妹だと勘違いしているおばあさんはあたしを離そうとはしなくて・・・
結局、お礼もしたいしお茶でも飲んで話しましょうということになりおじいさんの家へ
到着したおじいさんの家は木造の一軒家でお世辞にも立派とは言えない家だったけど
中は驚くほど小奇麗で二人で住むには十分だと思った
・・・・・で今おじいさんの家で緑茶を飲みながら和菓子を食べてるんだけど
この和菓子・・・・おいしい!
中のこしあんが甘さ控えめでおいしいし、なによりこの見た目が可愛い
椿の花の形になっていて食べるのがもったいないくらい美しい
和菓子って普段あんまり食べないけどかなりおいしいかも・・・・
かなりご機嫌で和菓子を食べていると隣に座るおばあさん・・・・花子さんが微笑んだ
「やっと、帰ってきてくれたんだね・・・典子」
あたしはおばあさんの満面の笑みに苦笑い
おじいさんもあたしをチラリとみて花子さんの言葉に苦笑する
「お嬢さん、すまないね見た通りうちの家内は認知症でね徘徊もしょっちゅうなんだ
でも、こうやって素直に帰ってきてくれるなんてことは珍しくってね・・・・
今日は忙しいのに本当にありがとう・・・で、図々しいのは承知でお願いなんだが・・・」
おじいさんは申し訳なさそうにゆっくりと話し出す
その間も花子さんはずっとあたしの手を握ったままだった
「いいえ、そんな、もうおかまいなく・・・」
電話をすると、たぶんこのおばあさんの旦那様であろうおじいさんが電話に出た
何度も恐縮して謝ってきて車で迎えにきてくれて・・・・
見たところ70代位のおじいさんがワゴン車を自ら運転してお迎えに来た
でも、あたしを妹だと勘違いしているおばあさんはあたしを離そうとはしなくて・・・
結局、お礼もしたいしお茶でも飲んで話しましょうということになりおじいさんの家へ
到着したおじいさんの家は木造の一軒家でお世辞にも立派とは言えない家だったけど
中は驚くほど小奇麗で二人で住むには十分だと思った
・・・・・で今おじいさんの家で緑茶を飲みながら和菓子を食べてるんだけど
この和菓子・・・・おいしい!
中のこしあんが甘さ控えめでおいしいし、なによりこの見た目が可愛い
椿の花の形になっていて食べるのがもったいないくらい美しい
和菓子って普段あんまり食べないけどかなりおいしいかも・・・・
かなりご機嫌で和菓子を食べていると隣に座るおばあさん・・・・花子さんが微笑んだ
「やっと、帰ってきてくれたんだね・・・典子」
あたしはおばあさんの満面の笑みに苦笑い
おじいさんもあたしをチラリとみて花子さんの言葉に苦笑する
「お嬢さん、すまないね見た通りうちの家内は認知症でね徘徊もしょっちゅうなんだ
でも、こうやって素直に帰ってきてくれるなんてことは珍しくってね・・・・
今日は忙しいのに本当にありがとう・・・で、図々しいのは承知でお願いなんだが・・・」
おじいさんは申し訳なさそうにゆっくりと話し出す
その間も花子さんはずっとあたしの手を握ったままだった