溺愛協奏曲
それから何事もなく日々は過ぎていき、哲さんの所にお邪魔したり、



玲奈ちゃんたちとドレスの打ち合わせをしたりと平和な日々を過ごしていたあたし




・・・・で今は放課後、片山勇次に呼び出されこの間集合したカラオケボックスに


皆で集まり調査結果の報告を受けていた




「片山、なんかわかったことあったの?」



「あ?そうせっつくなや~茜、それよりも片山じゃなくて勇次って言えって

言ってるやろ?でなきゃ俺は何も話さへんで!」




「わ・・・わかったわよ、ゆ、勇次」




薄ら赤くなる茜ちゃんにあたしは思わず苦笑い



玲奈ちゃんと目を合わせてクスクス笑った



なんだかこの二人案外お似合いかも・・・・




そんなことをふと思って調査のことなんかすっかり忘れてしまっていたけど



拓巳くんの一言で空気が一気に変わった




「おい!いちゃいちゃすんのは余所でやってくれよ!


・・・・でなにがどうなったのか早く教えてくれ、俺だってそんなに暇じゃないんでね」



「拓巳!そんな言い方ないだろ!片山くん本当に申し訳ない・・・・


俺たちはただどうしてこうなったのか知りたいだけなんだ」



「ああ、わかっとる!わかっとる!俺だって親友から突然連絡途絶えて

彼女とも突然別れてしもうたらやっぱり心配やもんなあ」



片山はウーロン茶を飲み干すとしみじみとそう呟いてあたしを見つめた
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