溺愛協奏曲
ドレスに着替え鏡に映る自分を見つめた




蓮がなんて思うかなんて、あたしってば未練たらたらだよね



パーティに行って蓮と話せたとしても事態は変わらないかもしれないのに・・・・



こうやって行くことに意味があるんだろうか・・・?



そんなことをを思ってマイナス思考になってしまう自分を心の中から追い出すように



深く深呼吸をした・・・駄目だ、こんなんじゃ駄目!



あたしの思いを伝えて蓮にちゃんと訳を聞かないと・・そう思いながらそっと拳を握りしめた





「莉子ちゃん、じゃあヘアのほうやってしまうわね?」



「はい、お願いします」




ニッコリ微笑むと玲奈ちゃんのお母さん、弘美さんはまかせて~と言いながら


てきぱきとあたしの髪をいじりはじめた、でもあたしの記憶はそこまで!




何故かってずっと眠れない日が続いていたせいかあたしはすぐにこくりこくりと眠ってしまい



はっと気が付いた時には別人のような女がそこにいて驚いたような顔をして



鏡の前に座っていた・・・・ってこれがあたし?




鏡の前に写るのは髪の毛をアップにして真珠の髪飾りを付けて・・・




ピンクっぽいメイクを施されたいつもとは全く違う自分で・・




女の子ってヘアとメイクでこんなに変わるんだってくらい変わった自分が居た




なんか・・・・・ちょっと可愛くなったかも?




自意識過剰かもしれないけれどそんなことを思いながら又、鏡の中の自分を見つめていた



















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