溺愛協奏曲
蓮side


莉子が高級車は嫌だ、エコじゃないなんて言いやがるから今日は自転車で迎えに行く




女の言うことを素直に聞く俺自身に驚くが自転車の荷台に乗り俺の



腰に腕を回す莉子の小さな手に柄にもなくドキドキしてる俺




ほのかに香るシャンプーの香りと莉子自身から漂う柔らかな香りにも胸が高鳴る



俺が半ば一方的に俺の女になれなんて言って頷かせたのもたぶんあふれるような



思いに歯止めがきかなくなったせいだと思う




「俺のおんなになれ」




気が付いたらそう言葉に出していた




そんな俺は完全にこいつにはまっているのかもしれない



だからバイト先について唖然としたし怒りも込み上げてきた



ぜってえ莉子目当てでこのコンビニにくるアホな野郎が居るにきまってる




大丈夫なんてしきりに言うけど大丈夫じゃねえだろ




これはぜってえバイト辞めさせる



そんなに金に困ってんのか?




欲しいもんがあるなら俺が買ってやる



だから、お前は俺の傍で笑っていればいい



さて、どうやって辞めさせようか?莉子はすんなり頷くような女じゃねえと思うけど・・・
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