溺愛協奏曲
それからあたし達は紗枝子さんの車で坊城ホテルに向かった



制服から私服に着替えるので例の紗枝子さんの化粧室を借りることに・・・・




紗枝子さんは別の車で学校に行くらしくあたし達は着替えを終えるとホテル前に停めてある



運転手付きの高級車に蓮と一緒に乗り込んだ




紗枝子さんはホテルの運転手さんに何か一言二言言い含めると




あたし達のほうに向かって早口で喋りだした





「あたしは学校があるからここでバイバイだけど、今日一日運転手と車を


貸すから好きに使っていいわよ?お金のことは心配しなくていいわ・・・・



全部頼んであるから一銭も払わなくていい!それと他に行きたい



所があれば遠慮なく言って!運転手が連れてってくれるから、じゃあ楽しんで来てね」





「わかった・・・・ありがとうな紗枝子」





「ありがとう・・・紗枝子さん」





あたし達がお礼を言い終えるやいなや紗江子さんは脱兎のごとく車を走らせ




この場を去って行った



そんな紗枝子さんを見て苦笑いのあたし達




ゆっくりと車が動き出すとレジャーランドに向けて出発する




久しぶりのデートに心が弾んでいた












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