溺愛協奏曲
「ねえっなんで?なんでここに居るの?あたしのベットでなんで寝てんの」



「おい、耳元で騒ぐな」



眠そうに欠伸をしながら蓮はぽつりぽつりと言いはじめた



「休みで天気もいいしどこか行こうと思ってお前んちきたら親父さん出掛ける

ところでさ、莉子は二階だって言うから部屋覗いたらぐっすり眠ってるし


俺も眠かったから一緒に眠った」



一気に喋ると再び蓮は目を閉じる



しんと静まりかえった部屋に蓮の寝息だけが聞こえた



そっと頬にキスをすると驚いたようにぱっちり目を開けた





「ひゃっ・・起きてた?」



「起きてた・・・・つか二回も寝込み襲うとはいい度胸だ」



そう言うとあたしの前髪をかき上げそっとキスをしてきた



蓮に聞こえてしまうんじゃないかってくらい心臓がドキドキしている




「莉子・・・・お前誘ってんのか?」



「・・・・へ?」



「そんな潤んだ目で上目使いで見つめられたら俺の理性も限界なんだけど」



意味不明なことを言われ頭がパニック状態のわたし


ってかいつ誘った?



「れ・・・・・れ・・ん・・・んんんっ」



すると突然痛いくらいに抱きしめられてあたしと蓮の距離はゼロになった



「莉子、口開けろ」



言われたとうりにするとおとななキスをされ酸欠状態に・・・・





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