溺愛協奏曲
く・・・くるし・・・・


蓮の胸を叩くとそっと唇が離れて再び軽くキスをされた



ふっと微笑みながらあたしの髪を撫でる



「鼻・・・」




「えっ・・・」




「鼻で息しろ・・・まあ今日はこの辺でやめとくが莉子のはじめては


俺がもらうから覚悟しとけよ」



ニヤリと口角を上げ耳元で囁く



「莉子の気持ちが固まるまで待つけどそんなには待てねえぞ」



驚きで目を見開くわたし・・・



ってか蓮って慣れてる?慣れてるよね




こんなイケメンが過去に女が一人もいないなんてありえない



やっぱり・・・蓮はすでにそういうこと経験済みだよね



「どうした莉子?」



「ううん、なんでもない」




雑念を振り払うと蓮から衝撃の一言



「やっぱ、お前処女の香りがすんな、莉子、俺以外の男に触らせんじゃねえぞ!いいな
出掛けるから早く準備しろよ」



「・・・・・・」



処女の・・・香り・・・・香りってなによ



そんな香り・・・するの?



疑問は消えないままいそいそと準備をして黒塗りの高級車に乗り込んだ






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