溺愛協奏曲
車の後部座席に乗り込むとよほど眠かったのか膝枕で熟睡の蓮



朝のあんなことやこんなことで蓮と目を合わせて喋れないかも・・・・



なんて思っていたから眠ってくれてほっとしている自分がいた



お前のはじめては俺がもらう・・・・・だなんてそれってやっぱりそういうことだよね




蓮のことは好きだけどこれって恋愛感情なのかな




この好きはloveなのかlikeなのか・・・・



戸惑う自分がいる・・・・時がたてば分かるものなのかな?




「・・・・・さん・・・・・莉子さん」




「へっ・・・・・あっ・・・はい」



運転手さんから突然声を掛けられ、トリップしていたあたしは驚きの声を上げると



クスクス笑われてしまった



「もうすぐ着くんで若のこと起こしてもらっていいすか」



「は・・はい!」




強面の黒スーツのいかにもなお兄さんに声を掛けられちょっとビビるわたし



そういえばここってどこなんだろ?



「あの~ここってもしや・・・・」



「あ~わかりました?つい最近できたアウトレットモールっす、ショッピングもできるし


レストランや小さい遊園地なんかもあって甘いものが苦手な若が唯一食べれるアイスクリーム


の店があるんでそれで連れてきたんじゃないんすか?」



運転手さんの一言にびっくりしてしまったってのが正直な感想



こんなおしゃれなアウトレットモールを蓮が知ってるなんて・・・・



実は前から来てみたかったんだよね




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