溺愛協奏曲
ふふっ・・寝顔がこんなに綺麗なんて反則だよね


蓮の髪を撫でていると運転手さんが意外なことを呟く



「俺・・・・若の寝顔初めて見ました」



「えっ・・・そうなんですか?」



鏡越しに見つめると運転手さんはほんのり頬を赤くしながら呟いた




「それだけ安心してるってことなんっすね」


そうだったらうれしいな



蓮の心の拠り所みたいになれたら・・・そんなことを思った




「あ・・・運転手さんの名前は?」



「お・・・俺っすか俺は神崎 光っていいます!まだまだ新米で修業中

の身なんすけどね・・あ・・・着きましたよ」



「蓮・・・蓮・・おき「いちゃいちゃ他の男と喋ってんじゃねえ」」



「す・・・すいません!!」



神崎さんが大きな声で謝ってきた



・・・・・ん?今の会話でなんか謝ることあった?ってかいちゃいちゃしてないし



「いちゃいちゃなんかしてないよ~自己紹介してただけだよ~あっ神崎さん言い忘れたけど


あたしの名前、高遠莉子です、よろしくお願いします」



「あ・・・・莉子さん、若の彼女さんの名前なら知ってて当然だし神崎さんなんて・・・光で


いいっすよ」



「じゃあ光くんで~「あ~もういい!行くぞ」」



ちょっとキレてしまったみたいな蓮はあたしの腕を掴み小走りに店内へと入って行った



< 51 / 423 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop