溺愛協奏曲
そのあとお母さんから早く帰ってこいと連絡があったらしい茜ちゃんは




ぶつぶつ文句を言いながら黒服の護衛の男達と名残惜しそうに帰っていった



なんでもお母さんに行先も告げずに来たらしく大騒ぎだったとかなんとか・・・・




茜ちゃんらしいと言おうかなんというか・・お嬢様は大変だ




小さく溜息をつく



なんかちょっと疲れたかも



「莉子、大丈夫か?」



蓮が心配そうにあたしの顔を覗き込んだ



「大丈夫、歩き回ってちょっと疲れただけ」



「そうか、じゃあ腹も減ってきたし飯にすっか」



「うん、お腹すいた」




「じゃあ、うまい店知ってっからそこ行くぞって俺も実は初めて行くんだけどな」



にっこり微笑む蓮と自然に手を繋ぐ



蓮の大きな手は暖かくてそれだけで何故かほっとする自分が居た



しばらく歩くと着いたところはオムライスの専門店



店内は女の子が好きそうな可愛い内装や小物があり色々なオムライスに目移りする私



って・・・・こんな可愛い店蓮が知ってるなんて以外~



「まだ決まんねえのか?なんなら全部頼んでもいいぞ」



「えっ全部なんて嘘でしょ!そんなに食べらんないしこのプレーンのオムライスにする」

 



「莉子、お前もうちょっと太ってもいいぞ!その方が抱き心地いいしな」



「//////エッチ・・・」



「男は皆、エロいんだ」



そう言ってケタケタ笑う蓮にまたまた周りの女の子の視線




注文取りに来た店員さんもなんか顔赤いし・・・・











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