溺愛協奏曲
「なんとなくわかったと思うがあいつの家は俺と同じ極道だ・・・」


蓮が茜ちゃんのことをぽつりぽつりと話し出す



もしかして、お家はヤクザさん?とか一瞬頭をよぎったんだけど正解だったみたいだ




「家も比較的近くて年もそんなに変わらなかったからごく自然に遊ぶようになった


物心つくようになると家が極道ってだけであの子とは遊んじゃ駄目とか


恐いから近寄っちゃ駄目とか言われるようになって友達はどんどんあいつから


離れていくようになった、体も弱かったから学校も休みがちで周りも甘やかして



しまったせいでかなり我が儘な奴だけど根は良いやつなんだよ」



蓮は髪を撫でながらあたしの目を見つめる



茜ちゃんを思う蓮の気持ちが伝わってきた気がした



「蓮は茜ちゃんのことがとっても大事なんだね」




「ああそうだな~手のかかる妹みてえな存在かな、でも莉子・・あいつへの気持ちは


likeでloveじゃねえぞ」



すると蓮の膝の上にいたあたしを抱えなおすと正面に向かい合うように座らせた



・・・・・・・!


なんか、すごーく・・恥ずかしいんですけど・・・


赤くなるのが自分でもわかる



「おまえ顔、赤いぞ」



「れ・・・・蓮のせいだよ」




蓮の大きな手があたしの頬をなでる


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