溺愛協奏曲
しばらくバイクを走らせるといくつかの倉庫が見えてきた




バイクを停め倉庫の中に入って行くとおびただしいほどのバイクと男達がいる




カ・・・・カラフル!



赤に黄色に緑・・・・色々な髪の色をしたヤンキー君が沢山いて



その中を蓮と手を繋いで入って行くと・・・



さっと真ん中が二つに割れ自然と道ができた




悠然と入って行く蓮はまさに王者の風格



「蓮さん、ちわっす!」



「おつかれさまっす」



あちらこちらから挨拶が聞こえるが蓮はその言葉に返事もせずにただ歩いていく



へ?みんな挨拶してるのになんで何にも言わないの?



挨拶は基本されたら返すのがふつうでしょ



黙ってるなんて論外!そう思ったあたしは・・



ぐいぐいと手を引っ張り歩いて行く蓮の腕を力の限り引っ張った



「蓮!まって!!」



「おっと、なんだよ突然」


思いのほか響き渡った声は皆の注目を浴びる・・・・が黙っていられない



何事かと集まってきた周りのヤンキー君たちはこちらを見てひそひそ話を始めて



成り行きを見守っていた









< 65 / 423 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop