溺愛協奏曲

「茜・・・・あいつ大丈夫か・・・」



「あ～気づきました？さすが拓巳・・なにも起こらなければいいんですが・・


しかし蓮がこれほどまでに溺愛しているとは・・・・これからが大変って気がして


ならないんですけど」



聞き捨てならない言葉が聞こえたのですかさず聞く私



「えっ・・なにが大変なんですか？」



拓巳くんと園田君の謎の会話についていけなくて黙って聞いていたけど



なにか大変なのかな？



「莉子さん、大変な男に掴まってしまいましたね、たぶん白鴎と精華が


一緒になったのも莉子さんの為でしょ？」



えっそうなのかな



聞かなきゃ聞かなきゃって思っては居たんだけど・・・・




なんとなくうすうすそんな気がしていたのも否定できない



「それに、莉子ちゃんバイトしてるだろ、あれたぶん辞めさせられるぞ」




な・・・・なんで



驚いていると後ろであたしを抱きしめうたた寝をしていた蓮がむっくり起きて



ぼそっと呟いた


「拓巳の言うとおりだ、あのバイトは辞めろ危険すぎる」



なんでよ！！



なんでコンビニのバイトが危険なのよ



わけわかんない


「蓮・・危険ってなによあたし辞めないから」



少し抱きしめる力が弱くなったのでそれを振りほどいて蓮の前に立つ



「辞めないったら辞めないの！」



「なんだと！」




一色即発といっても過言ではない空気が部屋に漂っていた