溺愛協奏曲
「まあまあ・・・二人とも落ち着いてよ

蓮もさあ、いきなりバイト辞めろ、危険だなんて理由も言わずに


言ったら莉子ちゃん怒るのあたりまえだろ」




「そうですよ、莉子さん座ってくださいわたしからお話しします


蓮、いいな?」



「ああ・・・・・」



園田さんはそう言うと静かに話し始めた



「莉子さんの働いているコンビニって青凌高校の近くですよね」



「はい・・・そうですけど」



「その青凌高校の頭、トップは誰だか知ってますか?っていうか当然知ってますよね」



「・・・・いいえ知りません」



あたしの一言に目を丸くする三人



「もしかして蓮のことも知らなかった・・・・とか?」



「いえ・・・噂でちらほらと・・・名前は知ってましたけど

見たことなかったし・・・あたし基本的に興味のないことには


まるっきり興味がないので・・・・すみません」



思わず平謝りの私.....と



それを見て莉子らしいなと言って笑いだす蓮と拓巳くん


「まあ・・・それはいいとして問題は青凌高校の近くで

白鴎高校のトップの女がバイトしてるってことなんですよ


いままで特定の女なんていなかった蓮に女ができた・・・これは蓮にとって最大の


弱み、アキレス腱になります


当然、青凌のやつらは莉子さんを狙ってきます、だからバイトを一日でも早く辞めて


欲しいんです、青凌のトップ大関龍斗 こいつはなかなかの切れ者なんですよ」



えっ・・・・大関・・・龍斗ってどっかで・・・


あっ思い出した!この間のコンビニに来たお客さんだ



あれ?でもあの人、蓮の知り合い?知ってる感じだったよね



トリップしているあたしに園田さんは驚きの一言を言い放つ




「大関龍斗、大関組の三代目・・・・茜ちゃんの腹違いの兄です」



腹違いの兄・・・・



もう、驚きで声も出ないあたしがそこに居た








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