溺愛協奏曲
扉を開けるとそこにいたのは足の間に座らせ抱きしめるように座らせる蓮と
恥ずかしそうに蓮に抱きしめられている莉子の姿
いとおしそうに見つめる蓮の瞳
きっと誰がみても蓮が溺愛しているのが分かるだろう
何故?何故なの
あたしのほうがずっと昔から蓮のことが好きだったのに
その腕の中にいるのは何故あたしでなくて莉子なの?
あたしのほうが何倍も蓮のこと愛してるのに・・・・・
涙を堪え、立ち尽くすあたしの後ろにはいつの間にか拓巳と涼君の姿
「ちょっとまってよ、茜ちゃん」
「上にはまだ行くなって言ったんですが」
二人の声が遠くのほうから聞こえたような気がした
いちゃつく二人の姿を見ていられなくて拳を握りしめ黙って俯いているあたし
そんなあたしの耳に響く拓巳の一言
「じゃあ莉子ちゃんより茜ちゃんのほうが問題じゃね」
ちょっとブチ切れて反論するあたし
ここに出入りするのは蓮のお父様の了解をもらってるから大丈夫ってすかさず反論
したけど一瞬心の中に吹いた隙間風
自分の居場所も蓮も奪われる・・・・そんな思いが頭を駆け巡る
蓮に要件だけを伝えると逃げるように倉庫をあとにする
なんであたしがこんな思いをしなくちゃならないの!
車の中で携帯を握りしめお兄ちゃんに電話をする
「龍兄い、話があるんだけど時間あるかな?」
涙を拭いて携帯を握りしめた
恥ずかしそうに蓮に抱きしめられている莉子の姿
いとおしそうに見つめる蓮の瞳
きっと誰がみても蓮が溺愛しているのが分かるだろう
何故?何故なの
あたしのほうがずっと昔から蓮のことが好きだったのに
その腕の中にいるのは何故あたしでなくて莉子なの?
あたしのほうが何倍も蓮のこと愛してるのに・・・・・
涙を堪え、立ち尽くすあたしの後ろにはいつの間にか拓巳と涼君の姿
「ちょっとまってよ、茜ちゃん」
「上にはまだ行くなって言ったんですが」
二人の声が遠くのほうから聞こえたような気がした
いちゃつく二人の姿を見ていられなくて拳を握りしめ黙って俯いているあたし
そんなあたしの耳に響く拓巳の一言
「じゃあ莉子ちゃんより茜ちゃんのほうが問題じゃね」
ちょっとブチ切れて反論するあたし
ここに出入りするのは蓮のお父様の了解をもらってるから大丈夫ってすかさず反論
したけど一瞬心の中に吹いた隙間風
自分の居場所も蓮も奪われる・・・・そんな思いが頭を駆け巡る
蓮に要件だけを伝えると逃げるように倉庫をあとにする
なんであたしがこんな思いをしなくちゃならないの!
車の中で携帯を握りしめお兄ちゃんに電話をする
「龍兄い、話があるんだけど時間あるかな?」
涙を拭いて携帯を握りしめた