溺愛協奏曲
バイト終了後、ちょっと話があるという茜ちゃんに連れてこられたのは




駅前の喫茶店、チーズケーキがおいしいと有名なこの店は今日も女の子で一杯だ




「ここのチーズケーキは絶品よ~さあ食べて食べて~」




「うん、いたたきます」



甘さ控えめでしっとりしてて紅茶と合うな~




このお店前からきてみたかったんだよね




「・・・・・でさっきの女だけどもしかしてあたしは蓮の女だとかなんとか


言われた?」



「う・・・・うん」



素直に頷くと溜息をついてやっぱりねと言う茜ちゃん




やっぱりって・・・・



「蓮ってさ、モテるのよあのルックスと東條組若頭って肩書き


たぶん黙って座ってても女が寄ってくる・・・ああいう類の女


これから沢山でてくるかもよ、なにせ蓮は来る者拒まず去る者


追わず・・・・だからね~たぶん一回寝ただけで自分の男って


勘違いしちゃったってところなんじゃない」



一気に話す茜ちゃんのアイスティを飲む姿をじっと見つめる



そっか蓮にとっては遊びであの人にとっては本気だったんだ



じゃああたしは?



また、心のなかに黒いシミが広がった
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