溺愛協奏曲
携帯をみると・・・園田涼の文字




・・・・涼くんってあの涼くん?




なんだろ?どうしたのかな



怪訝に思いながらも電話に出る



「はい、もしも「莉子ちゃん!いまどこ?」」



大きな声で焦ったように叫ぶ涼君に疑問符が飛ぶ



・・・・あっもしかして黙ってでてきちゃったから探してた?



「あ、あの莉子ですけど~今学校の図書館です」



「は~よかった~蓮が珍しく今日はお前が行けなんていうから迎えに


来てみれば莉子ちゃんはもう学校に行ったっていうし心配しちゃったよ



蓮となにかあった?」



「あはは・・・・まあ・・」



言葉を濁すと涼君の意外な言葉



「今からそっちに行くから待っててくれない?生徒会の用事で

精華に来てたから、ちょっと話もあるし・・・待ってて!」



電話が切れると椅子に呆然と座り込んだ



生徒会って涼君って生徒会のメンバーなのかな?



話ってやっぱり昨日のこと・・・・・だよね




悶々と考え込んでいるとバタバタ廊下を走ってくる音が聞こえた




ガラッとドアを開ける音と息をきらした涼君が立っていた
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