溺愛協奏曲
「そうか~そんなことがあったのか、なるほどね」



昨日からのいきさつを大まかに伝えると考え込む涼君



溜まり場にきても超絶機嫌の悪い蓮に雰囲気は最悪・・・・・・なんだとか



「原因は莉子ちゃんしかないと思ってね・・・・っていうか


やっぱりねって感じだけどね」



苦笑いして眼鏡をくいっと直した



その姿は涼しげなイケメン優等生




「溜まり場でも機嫌最悪で最近はめっきり行ってなかった繁華街で


因縁つけてくる野郎どもと寄ると触ると喧嘩するし今日は学校にも



来ないでふてくされて溜まり場で寝てるよ」



溜まり場のみんなに申し訳ないなって思うけど・・・・



蓮に言ったことは素直なあたしの思いっていうか気持ちなわけで・・・・



「なんか、色々とごめんなさい」



ぺこりと頭をさげると涼君はふっと笑った



「莉子ちゃんが謝ることないよ、でも蓮のこと許してやってくれないかな



そりゃあ莉子ちゃんと知り合うまでは女関係は最悪だったかもしれない



過去はもう変えられないけど今の蓮は莉子ちゃんだけだよ、っていうか


莉子ちゃんしか見えてないでしょ、はやく仲直りしてくれないと俺たちに


まで被害がおよぶ」



ちらりと目があうとふたりで笑い合った


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