溺愛協奏曲
授業終了のチャイムが鳴ると一斉に帰り支度を始めるが学校内は


統合のことと来週からの試験でざわざわした雰囲気が続いていた



あたしも帰り支度をしてなにげなく窓の外ををみるともうそこには蓮の姿があった




校門に寄りかかり腕組みをしている姿はそれだけでもう格好よくて絵になっている



周りで女の子がきゃあきゃあ取り囲み騒いでいた



こんな光景にもだいぶ慣れたけど・・・・




教室を出ると蓮のもとへと急ぐ




蓮はあたしに気が付くと突然腕を引っ張っりぐいぐいと歩いていく




身長差があるので思わず小走りになった



「れ・・・・蓮ちょ・・・まっ「すぐ近くに車止めてある・・・」」



学校の裏側には黒スモークの黒塗りの高級車



車に乗り込むとすかさず膝の上に横抱きにされた




ぎゅっと抱きしめると耳元で囁くように聞こえた蓮の声



「莉子・・・ごめん・・・」



「あたしのほうこそ・・・なんかごめんね」




「莉子はなんにも悪くねえ、悪いのは俺の方だ


ただ・・・・ちょっと言い訳させてくれねえか…頼む」



蓮の一言に黙って頷くと静かに蓮は話始めた












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