♡恋人争奪戦♥
「やっぱり、私出て行った方がいい ですよね……」
「そんなことないよ。瑠衣ちゃんは
そんな深く考えることない。
あれはあいつの問題だ。
あいつが真っ正面から向き合わな きゃいけないんだ」
と、真剣な表情を見せる和人。
どこかその和人の表情に何かある
ことを悟った。
「ただいま~」
玄関の方からまた聞き慣れぬ声が
した。
「おー、楓、おかえり」
「和兄、ただいまーって女の子!?」
その楓というどこかほんわかした
男子は瑠衣に驚く。それを見て、
和人が冷静に対応する。
「今日から居候することになった
藤崎瑠衣ちゃん」
瑠衣は改めて挨拶をする。
「はじめまして、藤崎 瑠衣です。
今日からお世話になります」
ニコッ
すると楓は顔色変え、
「俺、稲森 楓!!和兄と廉兄の弟。
よろしくね♪」
優しい表情で笑いかけた。
(ぅ//////////)
その優しい表情に瑠衣はやられる。