空気はこんなことを考えている
十二国記
ようやくというか、やっとというか、いまさらというか、「十二国記」をついに読み始めた。
小野不由美先生の、有名なファンタジー小説シリーズである。
ずっと気にはなっていたのだが、結構な長編なので、なかなか手に取る踏ん切りがつかなかった。
ところが先日、職場のバイトの学生さんに、
「ぜひっ!」
と強く薦められ、まず最初の「月の影 影の海」からお借りすることになった。
ちょうど今日、休日だったので、コインランドリーで洗濯しながら、のんびりとした気持ちでページを開いた。・・・すぐに、あ、ヤバいと思った。
のめり込んだ。止まらなくなった。
読んでる途中、洗濯が終わって、舌打ちをもらしながら一旦中断。
洗濯物を取り出しと、乱暴に乾燥機にぶちこみ、硬貨を入れて、イメージが薄れないうちに、急いで読書再開。
そのあと、乾燥が終わるアラームが鳴っても読むのをやめず、結局、コインランドリーで、上下巻を読破してしまった。
面白かった。
面白いんだけど、これはまだ、第一話だなって感じ。
あらすじを、ネタバレしない程度にさらっと紹介。
主人公は、おとなしくマジメな女子高生、中嶋陽子。ある日、ケイキという謎の男に、「十二国」という異世界に連れて行かれて、さあ大変っ!?イヤーン!あたしどうなっちゃうのっ!?
・・・・・と、まあ、ムリして軽く紹介してみたけど(この話の主人公はイヤーンなんて言いません。一応注釈)、この物語の内容はなかなかにヘビーだった。とくに上巻では、異世界で大変な目にあう陽子の苦悩が、じっくりとまったりと描かれており、これをNHKでちゃんと忠実にアニメにできたのだろうか?と少し疑問に思った。
暗い上巻とは対称的に、下巻は救いの物語だ。とくに、楽俊というネズミの半獸のキャラクターが良い。こいつファンが多いだろうなあ、と思った。
ぼくとしては、いまのところ、ジョウユウ・・・冗祐さんのプロフェッショナルな仕事の流儀っぷりが、カッチョいいなあ、と感じている。
面白かった。
でも、これはまだ序章なんだろうなあ。
続きが読みたいので、早速明日、貸してくれた学生さんに催促しようと思ってる。
次の巻からは、コインランドリーではなく、部屋で、元ちとせ、もしくは天野月子の音楽を流しながら読んでみたいと考えている。