空気はこんなことを考えている
ダンガンロンパ
弟にもらった、PSPの推理アドベンチャーゲーム「ダンガンロンパ」をクリアしやした。
面白かったです。よくできてます。
最初の感想は、「西尾維新っぽい」といったものでした。チュートリアルのひねくれぶりや、ジェノサイダー翔、ラスボスの語り口なんかに、「戯れ言シリーズ」を読んだときと似た、イジワルさを感じました。
希望ヶ峰学園に監禁された高校生達が、得体の知れない怪物「モノクマ」に、「コロシアイ学園生活」を強いられるというストーリー。次々と起きる殺人事件の謎を、みんなで話し合い、議論する「学級裁判」で解いてゆく。
最近流行りの「デスゲーム」系の作品ですね。「バトルロワイアル」から「王様ゲーム」にいたる、同級生同士の騙しあい、殺し合い、助け合いストーリーってやつです。こういう作品って、徹底的に大人の登場人物を排除して、少年少女達だけの閉じた世界を描いているわけですが、そういうのが流行るってどうなんでしょうね?
世界観からゲームシステムまで、徹底的にイジワルです。ひねくれてます。
まずやっぱり何より、大山のぶ代ショックですよね。
「ドラえもんの声が下ネタしゃべってる!?」
というのはなかなかのインパクトでした。
他にも、キャラクターの表示を立て看板風にしたり、場所を移動したとき、舞台が組み立てられてゆく感じ、血痕の見せ方など、細かいところのひとつひとつにクセのある演出がされていて、非常にオモチロイです。
ゲーム部分も新しいんですけど、ひとつひとつを分解してみたら、選択肢、ガンシューティング、もじぴったん、リズムゲームとどれも古典的です。アドベンチャーパートも、ファミコンの「ポートピア連続殺人事件」から続く、「画面の気になるところをクリック」形式ですしね。
そんな古典的なゲームシステムを、新しい演出で上手く魅せています。クリックするだけでも、なんか気持ちいいです。
ミステリーとしての難易度は、まあまあといったところではないでしょうか?「学級裁判」のシーンで、十分にヒントは与えられるので、ミステリー駄目なひとでも、楽しめると思います。オススメです。
(ぶっちゃけ、この作品の魅力は、ストーリー七割、ゲーム三割って感じなので、アニメ見るだけでもいいかもしれない・・・。でもラストの爽快感はゲームのほうがいいかなあ?)