空気はこんなことを考えている

この野いちごで自分が書いた作品には、原田先生の影響をかなり強く受けている。


たとえば、タイトル。


自分は詩集に、「元気が出る詩集」「心にひっかかる詩集」「何かを感じる詩集」といった感じのタイトルをつけたりしているが、これは原田先生の「海の短篇集」「人の短篇集」「旅の短篇集」「どこにもない短篇集」といったタイトルのつけ方をマネしたものだ。


「実録・本屋さん」や「封印の扉を開くとき」のような、あほエッセイも、原田先生のスタイルを、自分なりにぱくりまくっている。


自分が詩作でいろいろと書いた哲学のような話も、原田先生の「楽天のススメ」や「幸福らしきもの」がベースとなっている。


今、こうして書きながらも、こんなに影響を受けていたのかとちょっとびっくりしている。十代の頃の読書って、大事なんだなあ。



大人になり、本屋さんになってからも、新作は出ないかな、とずっとわくわくしながら待っていた。



すると、数年前、こんなニュースが目に入ってきた。



「作家の原田宗典さん。覚せい剤所持の罪で逮捕」