空気はこんなことを考えている
今さらですが、「君の名は」


いやあ、やっと、アニメ映画の「君の名は」を、レンタルビデオで借りて観賞いたしました。

去年の公開時期から、すごく評判がよかったので、気になってはいたんですけどね。いや、ぼくの大好きな大好きな「シン・ゴジラ」がね、興行収入で負けていたのですよ。それで、
「おのれ君の名は!」
と非常に身勝手な怒りを抱いてしまいまして。見ないようにしていたのですね。天の邪鬼な性格な
ので、流行っているものには手を出したくないってのもあったのですけど。

でも新海誠監督の作品は、過去にいくつか見てまして。とにかく背景描写の説得力がすごかったので気になってはいたのです。


で、見ました。


いやあ、よかったです。野いちご読者には、絶対おすすめですよ。(まあ、みなさんたぶんもう見てるでしょうけど)

おっさんな自分が見ても、胸がきゅん、となりました。

あらすじは、まあ、ご存じの方は多いでしょうけど、一応説明すると。

ある日の朝、田舎に住む少女三葉と、都会に住む少年瀧の人格が、入れ替わるという現象が起きる。最初は互いに夢かと思っていたが、どうやら現実らしい。突然起きた超常現象にとまどいながらも、彼らは互いの体やノートにメモを書いたり、スマホにメッセージを残したりするなどして交流し、なんとか互いの日常を守ろうとするのだが・・・。


といった感じです。


ぼくが一番びっくりしたのは、表現がとてもポップになっていたところですね。RADWINPSの歌をうまく組み込んでいます。


新海誠さんの過去作品って、絵の力はすごいんですけど、物語の力がちょっと弱かったのですね。なのでちょっと通好みな、静かな作風のイメージだったんですけど。

「君の名は」はすごくポップに作られてました。キャラクターデザインも、いかにもアニメ的なものになり、笑いもあり。たぶんプロデューサーの川村元気さんの手腕でしょうか。

新海誠さんにとっては新しい挑戦だったのでしょうね。入れ替わりのドタバタシーンなんか、ラブコメ表現が得意な方だったら、もっとじっくり描くところでしょうけど、やはり監督はそういうものに慣れていないのか、結構さらっと流していましたからね。


そして、物語の後半、主人公二人にとある事件が降り注ぐわけですけど・・・


ここでの切なさの表現はねえ。やっぱり見事ですよ。背景の絵の力とあわせて、強い感動を生み出しています。


これはねえ、「シン・ゴジラ」も負けますよ。


「シン・ゴジラ」はやはり通好みというか、ぼくみたいなオタク男向けなのですね。好きなひとはすごく好きだけど、みたいな。


「君の名は」はポップです。いろんな人が、気持ちよく見られる映画だと思います。


もうすぐテレビでも放送されるそうなので、まだ見てない方には、おすすめです!
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