私の彼氏は頭のネジがブッ飛んでるらしい。
「今まで戦い抜いてきたこの右腕………何人もの鮮血を浴びた俺の腕を、狙っている奴らがいるんだ………」
「お前………戦争経験者だったのか?もしかしてホントは90歳だけど、みんなには俺らと同じ年に見えるようになってるのか?」
そんな人間いてたまるか。
心の中でツッコミを入れつつも、自然と緩む口元。
ちょうどその時、こちらを見た絢斗とばっちり目が合ってしまった。
「あやか、なに笑ってんだ?」
「べ、別に笑ってなんかないわよ!!」
恥ずかしさのあまり、思わず強い口調で言い返す。