私の彼氏は頭のネジがブッ飛んでるらしい。
「ふはははは、宇宙●艦アヤトもこれまでやな。貴様の女を手下に取られては、どうすることもできま、ぐふっ!!」
「ぶほっ!!」
「いつまでやるつもりよ」
あたしは肩を抱き寄せる龍平のみぞおちに肘を入れ、持っていたカバンで絢斗の顔を殴った。
今は登校時間。
そんな時廊下でこんな寸劇が始まれば、注目を浴びてしまう。
・・・・・もう手遅れだけど。
あたし達の周りには何してるんだと、生徒の数十人が取り囲んでいた。
絢斗も黙っていればかっこいい部類に入る。
そんな影でモテている二人が何かしているんだから、そりゃ人が集まるに決まっている。