私の彼氏は頭のネジがブッ飛んでるらしい。
「・・・・・んで、」
睨んでくる子のうち一人が唇を噛み締めながら、小さく言った。
「・・・・・?」
ちゃんと聞き取れなかったあたしは小首をかしげるも、行こ、と言って去ってしまった。
うーん、モテる彼氏を持つのは大変だ。
変人だけど。
後ろ姿を見送っていると、
「あやか、俺のセリフにキュンときただろう?」
と、絢斗がドヤ顔で聞いてきた。
「うん、そのセリフがなければ完璧だった」
「な、なに!?」
漫画だったら、ズガーン!!という効果音でも出てそうな雰囲気で、よろよろと後ろへ下がる絢斗。
「だ、大丈夫か!?しっかりせぇ!!」
すかさずそれ(絢斗)を抱きとめる龍平。