私の彼氏は頭のネジがブッ飛んでるらしい。
「しょーがねぇなぁ、二人共。俺が教えて、」
「「結構です」」
あたしと龍平は声を揃えて絢斗の言葉を遮った。
「待って俺の扱いひどい。これでも彼氏なのに」
顔を両手でおおって泣くふりをする絢斗に、
「クラスの平均点上げてるやつなんか禿げちまえ」
とあたしは言った。
・・・・・とは言ったものの、
「「勉強教えてください」」
赤点取るわけにはいかないので、今日も絢斗の家で勉強会。
もちろん、龍平も一緒に。
はるかも誘ったけど、
「あたしそんな勉強会参加しなくても自分で勉強できるから大丈夫」
と言って帰っていた。