私の彼氏は頭のネジがブッ飛んでるらしい。
「お前、よく高校入学できたな」
嫌味ったらしく絢斗が龍平にそう言うと、
「嫌やわー、絢斗。そんな褒めんといて。照れるやないか」
とモジモジしながら笑った。
「褒めてねぇよ、エンプティーヘッド(空っぽの頭)野郎」
「なんやそれ、かっこいいな」
「はぁ、そうかよかったな。そして俺は今からあやかに教える。もうお前は手遅れだ」
「な、なんでや!?俺を見捨てる気か!?」
あたしのほうに向き直って教科書を広げる絢斗に、龍平がしがみつく。
「だってお前for exampleの意味も知らねぇもん!!!俺やだ!!そんなやつに1から教えたくねぇ!!」