私の彼氏は頭のネジがブッ飛んでるらしい。
「うるさい変人のくせに」
「――――――だから、Xの値の範囲は3≦X≦5ってなる」
「・・・・・」
「・・・・・」
「おい龍平、あやか、寝るな」
絢斗のその一言で、夢と現実の狭間をウロウロしていた意識が戻った。
「・・・・・いや、寝てないよ。ね、龍平」
「ああ。全然寝てへんで。ちょっと白目剥きそうになってただけや」
「うん。もうどっちでもいいけど、ちゃんと聞いとけよ。これで赤点取っても自業自得だぞ」
「うるさい変人のくせに」
「黙れ短小のくせに」
「待て、変人までの悪口は許す。だが短小は許さねぇ。俺は短小じゃない」
さりげなく混ぜてきた龍平の発言に絢斗はいち早く反応した。