私の彼氏は頭のネジがブッ飛んでるらしい。

「だいたいお前俺の見たことねぇだろ。勝手なこと言ってんじゃねぇよ」


「見たことないに決まっとるやろ。気色悪い」


「お前ら、ここにあたしがいること忘れんなよ」


これ以上発言すればしばき倒す。


そう言うと再び勉強に取り掛かる２人。


が、しかし数分後。


「俺思うんやけど、俺の脳みそは勉強したことを詰めるためにスカスカじゃないんやと思う」


なんて、長時間集中できない龍平が言い出した。


「はぁ、そうですか。いいから早く公式覚えて」


呆れた表情で絢斗が返すも、


「俺の頭はもっと有効的なことに使えるんやと思うんよ」


と言った。


『だめだこいつ。本格的に頭パーになってる』


頭の位置で絢斗が手をくるくるパー、としながらジェスチャーで伝えてきた。


「お前もな」


と、率直な意見を返すと、


「えっ」


と本気で驚いた顔をした。