私の彼氏は頭のネジがブッ飛んでるらしい。
ネジ2
「俺が大きくしてやる」
朝。
下駄箱を開けると、そこには四つ折りにされた紙があった。
「・・・・・」
あたしはパタン、と下駄箱を閉じる。
そして、もう一度開けてみる。
紙は、まだある。
「・・・・・絢斗、どうやらあたしにモテ期が来たようだ」
「なにバカなこと言ってるんだよ。もう学校だぞ?目を覚ませ。な?」
そういうと絢斗はあたしの肩を掴んで、まるで小さい子供を諭すようにそう言った。
「バカたれ。見てみなさいこの紙を。これはどこからどう見てもラブレターじゃないか」
下駄箱に入っていた手紙を摘み上げると、絢斗の目の前へ持っていく。
「・・・・・」
「・・・・・」