私の彼氏は頭のネジがブッ飛んでるらしい。
「・・・・・ふっ。どうやら俺もヤキが回っちまったようだ」
哀愁漂うオーラを出しながら、絢斗はそう言った。
「なによ、あたしがラブレターもらったのが信じられないみたいな顔して」
「いや、信じる方がどうかと、あでででででで!!!」
とんでもなく失礼なことを言い出す絢斗の耳を、これでもかってくらいに引っ張る。
「さて、手紙の内容はどういったものですかね」
少しだけ、ドキドキしながら手紙を開ける。
と、そこには何ともシンプルに
“好きです”
と・・・・・ではなく。
「“早く別れろ”?」
後ろから覗き込んだ絢斗が、手紙に書かれた文字を読んだ。