私の彼氏は頭のネジがブッ飛んでるらしい。
「なにまじめな表情してるの。気持ち悪い」
「待って。最近あやか毒舌じゃね?俺もうそろそろガラスのハートが粉々に砕け散りそうなんだが」
「粉々に砕け散ってるのはあんたの脳ミソでしょ。病院行け」
すると、今度は心配そうな表情になり、
「・・・・・強がってない?」
と聞いてきた。
「あのね、あんな手紙なんとも思ってないわよ。下駄箱に手紙入れるなんて、直接文句言えない弱いやつがすることじゃない」
別に強がりとか決してそんなのではなく、本気でそう思っている。
「ならいいけど」
絢斗はまだ府に落ちないような顔をしながら言う。