私の彼氏は頭のネジがブッ飛んでるらしい。
「なぁなぁ、お前幽霊でも見えんのか?」
今朝の行動を不思議に思ったのか絢斗は休み時間、海人くんにそう話しかけた。
「あぁ、あれは・・・・・いや、なんでもない。君らを巻き込むわけにはいかないんだ」
クッ・・・・・と悔しい表情を浮かべて海人君は右斜め下を向く。
その時。
「グアッ!!」
と海人君が呻いた。
その声に、近くにいた生徒数名がビクッとなる。
「ぐっ・・・・・俺の右腕が疼くぜ・・・・・。奴らの血を欲しているのか・・・・・」
右腕を抑えながら海人君はちょっとよくわからないことを言う。
「え!?大丈夫か!?血!?血が必要なのか!?」
まだ彼が厨二病を患っていると気付かない絢斗は、海人君に必死に問いかける。