私の彼氏は頭のネジがブッ飛んでるらしい。
「俺と君とのお城を作ろう」
「な、なぜやつらが・・・・・いや、そんなはずはない。俺が昨日始末したんだ」
海人君が転校してきて一週間。
本日も海人君の厨二病は健在です。
クラスのみんなはもう海人君の奇妙な行動や言動に慣れてきて、海人君がどんな行動をとっても驚かないし、反応もしなくなった。
・・・・・ただ一人を除いては。
「何!?お前何を始末したのか!?ゴキブリか!?始末したってゴキブリのことなのか!?」
「・・・・・よくもまぁあんな言動に付き合ってられるよね」
「ほんと。あんなのが彼氏って考えると悲しいわ」
海人君の言うことやすることに毎回驚いている絢斗。
いい加減イタイ奴だって気付け。
「そういえばさ、今までなんで聞かなかったんだろうって思うけど、なんで絢斗君と付き合ったんだっけ?」
思い出したようにはるかがそう口にする。