私の彼氏は頭のネジがブッ飛んでるらしい。
「あやか!!今日もあの夕日に向かって走るぞ!!」
放課後、いつものように竹下絢斗が私の教室に来てそう叫ぶ。
そんな竹下絢斗の後ろで、こちらの様子を伺うように睨みつけてくる彼女達。
「いつもいつも大変だね。ま、頑張って」
ポンッ、と私の肩を叩いて帰ろうとするはるかの腕を、グッと掴む。
そんな私に不思議そうな顔をするはるか。
「今日、ちょっとどこかに寄っていかない?」
無理やり作った笑顔でそう言うと、はるかは怪訝な表情をした。