不思議くんのおとぎ話 【完】
熱中症だった私

治って起きたときはもう放課後だった

いろんな意味で熱かったから倒れちゃったけど


今もまだ熱いよ…いろんな意味で!


「生田くんいるかな?」

お礼を言おうと教室に真っ先に向かった


「生田くん?」

薄くオレンジ色に染まる教室に1人


机で寝る生田くんの姿があった


「起きてる?」



返事がない…

「寝顔も可愛いっ(笑)どんどんすきになっちゃうよっ…」

まだ寝てる


「気持ち良さそうにねてるもんねっ起きないかな?」


「髪の毛ボサボサ(笑)そこもすきなんだけどねっ」

私は我慢できず無意識に髪を撫でていた


「そんなに僕のこと好き?」
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