秘蜜の秘め事
そう思いながら、フローリングに足をつけた。

「ううっ、冷たい…」

呟いた後で椅子にかけてあったカーディガンをパジャマのうえに羽織ると、キッチンへ向かった。

冷蔵庫から食パンを取り出すと、オーブンに入れて焼く。

トーストができあがるのを待っている間、ミルクティーを作る。

1人暮らしの当たり前の日常だ。

小さい頃に両親が離婚し、母親の元へと引き取られた。

その母親も、今は仕事のため海外へ赴任している。

チーン

オーブンが、トーストが焼きあがったことを告げた。

同時にミルクティーもできた。
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