秘蜜の秘め事
わ、わ、わ…密着してるー!

いつも通りになりかけていた心臓のスピードが、また早く鳴る。

しかも密着してるから…聞こえてたらどうしよう。

「じゃ、行くよ」

バイクがエンジン音を鳴らして走り出した。

走るたびに当たる風が冷たい。

チラリと、古沢さんに視線を向けた。

ヘルメットをかぶっている彼の顔は見えなかった。


「ついたよ」

古沢さんに言われて、ヘルメットをとった。

「わ…わーっ」

その光景に、わたしは声をあげずにいられなかった。
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