秘蜜の秘め事
ドアのデザインが大人っぽくて、すごくかわいい。

「こんにちはー」

古沢さんはドアを開けた。

カランカラン

ベルのキレイな音が店内に響き渡った。

そこはまさに、海の中。

青を基調とした店内に、わたしは一瞬海の中に入ってしまったのかと思った。

「いらっしゃい。

ああ、古沢さん」

笑顔が素敵な白髪の老人がわたしたちを迎えてくれた。

「マスター、ご無沙汰しています」

古沢さんはマスターに会釈した。

「久しぶり、元気にしてた?」

「ええ、元気です」

古沢さんとマスターは楽しそうに話をしていた。
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