秘蜜の秘め事
古沢さんと向かいあうように椅子に腰を下ろした。

青と白のギンガムチェックのテーブルクロスがかわいい。

あ、調味料入れもかわいい。

イルカがモチーフの調味料入れを手にとって、間近で見る。

「気に入ったみたいだね」

古沢さんの声に視線を向けると、微笑んでいた。

「あっ…」

夢中になっていたことに気づいて、調味料入れを元の場所に戻した。

「いいよ。

僕も初めてきた時は夢中になってそれ見てたから」

思い出したのか、古沢さんは笑った。
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