秘蜜の秘め事
わたし、少しだけ彼のことを知れたかな?

これからも、もっと古沢さんのことを知れるといいな。

木造アパートの見学をした後は、2人で海に行って砂浜を歩いた。

潮風が髪を揺らす。

髪の毛ベタついてないよね?

「疲れた?」

古沢さんが聞いた。

「うーん…少しかな?」

「じゃあ、座ろうか」

わたしたちは砂浜のうえに腰を下ろした。

「寒い?」

古沢さんが聞いた。

「全然です」

わたしは首を横に振った。

むしろ、熱いくらいである。
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