秘蜜の秘め事
「きぃちゃんは?」

学校を出て、2人で歩いた。

その質問にきぃちゃんはピクリとキレイに整った眉をひそめた。

「あー…ね?」

言いにくそうに言ったきぃちゃんに、
「んっ?」

わたしは何か変なことを聞いたのだろうか?

「…俺も1人」

きぃちゃんが呟くように返した。

「ああ、そうなの」

わたしはうなずいた。

今の出来事は一体何だったのだろうか?

首を傾げた。

「それにしても…りっちゃん、大人っぽくなったね」

きぃちゃんの手によって話題が変えられた。
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